タイガー魔法瓶『タイガーボトル ４つの約束』篇の音楽を invisi fellows ノダマサユキ、米田望が担当しました。

音楽について

今回の音楽は巨大でクラシカルなオーケストラのサウンドで組み立てていきました。

シネマティックな映像では、クラシック系のミニマル・ミュージックを基礎とするサウンドトラックが多いのですが、その選択にはそれなりの理由があるのです。

ミニマルな音楽であれば、思考力を奪うことなく、情景を描けるので、視聴者が映像や言葉へ集中できる環境を作ることができます。短い音形を繰り返すような伴奏でムードや舞台を構築していき、感情表現やストーリーの細かな流れをメロディーで表していきます。

クラシック系のオーケストラもまた使い勝手の良いパレットのようになっていて、弦楽器、吹奏楽器、管楽器、打楽器と、考えられる限りの完成された音色が用意されています。さらにそれらの演奏方法や人数感、音響やテクスチャーまで考慮していくことで、世界観を作り込んでいきます。

最小限とは言ったもんですが、結局、ディテールまでの全てを最大限の力で描ききることが映画的な表現だということですね。
(Nozom Yoneda)