日本財団電話リレーサービスのTVCM「とまどう」篇、「つながる」篇の音楽を invisi fellows ノダマサユキ、米田望が担当しました。

音楽について
この映像は疑問形ではじまりますが、そこで私はなぜか即座にミクソリディアンという音階（モード）を思い出しました。ドレミファソラシでいうと、その最後のシがフラットしている音階です。その音が半音下がっていることで、純朴な温かさのなかにも期待感があるような、いつもとは違う不思議な印象を得ることができます。

そうした音階的なギミックからはじまって、最後には通常の音階（アイオニアン）に帰っていくことで、健やかな安心感を感じてもらえる作りになっています。

音色は電話のベルの音を意識して、鉄琴を含ませたサウンドに仕上げました。現在では全ての電話が電子音になってしまいましたが、かつての世界では「リリリーン」と、そこら中で機械式のベルが鳴り響いていたのでしょうね。

もう忘れてしまいそうな記憶ですが、僕が初めてとった電話もまた、けたたましく鳴り響く機械式ベルの音でした。
(Nozom Yoneda)