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INVISI × Paris Design Week
INVISIでは、Paris Design Week 2023にて、代表作の1つでもあるSound Sculpture “KO-TONE Spiral Xylophone”と共に、 新作のSounding furniture “Echo Stratum”を、パリ中心部「マレ地区」の歴史のある施設 「フランス国立公文書館博物館」にて発表、展示致します。
Dates : 7(Thu) – 17(Sun) Sep. 2023
Times : 8:00 – 20:00
Venue : Archives nationales
60 Rue des Francs Bourgeois, 75003 Paris, FRANCE
https://www.archives-nationales.culture.gouv.fr/
Echo Stratum
『Echo Stratum』は公共空間における人々の滞在や歩行といった普遍的な「人間のアクティビ ティ」に基づいたSounding furnitureです。本来、環境と調和しつつも、独立した在り方であ るパブリックファニチャーには、利用者の痕跡(記憶)は残りません。フランス国立公文書館の「記録の保存」、「経年変化による書物(物理メディア)の変容」という場所のDNAを見つ め直し、私たちはこれを独自性を持った大切なコンテクストの一つであると捉えます。
本作品は、公共空間におけるパブリックファニチャーとしての『Echo Stratum』を通じ、人々のアクティビティが音の気配として記録・蓄積され、デジタルプロセッシングによってテープエコーのように時間経過と共に変容してゆく一連のプロセスを可聴化し、ぼんやりとした雲のような気配としてのサウンドが辺りを包みます。
それは人々のアクティビティと対話をするよ うにその場の音環境を自ら生成してゆくサスティナブルな循環システムです。腰掛けて休憩したり、景色を眺めたりと、人々が自由に佇む『Echo Stratum』を通じて、街と人、場所と建築との連続性の中に自らとの関係性を再発見し、リラックスした状態で思いを巡らすきっかけを与えます。
KO-TONE Spiral Xylophone
フィジカルで電気を一切使わず自然のエネルギーで演奏される音楽自動演奏装置。音楽装置自体を音楽と捉えた美術、デザイン、楽器のボーダーを超える作品と言えます。
玉はフラフラと危なげに落ちながら音楽を奏でます。時には落ちるときもありますがその思わず応援したくなる玉の動きはまるで我々の生き様のようです。人間と自然の調和は、現代の我々の社会には 大変に必要であるにも関わらず、少し忘れられかけているものかもしれません。本来我々は自然の一部であり、調和のなかでこそ成り立っているのです。シンプルに一切電気を使わないこの作品の音色は今の社 会に何かを感じてもらえるものだと信じています。
このバッハの曲のタイトルの様に。
“Johann Sebastian Bach ‒ Jesus, Joy of Man’ s Desiring BWV147”